日本の手漉き和紙

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日本人の生活を支え続ける紙素材


日本人は古くから和紙を筆記用の紙としてだけではなく、部屋を仕切る「襖」や外から太陽の光を取り込む「障子」、ろうそくの炎を風から守り部屋を明るくす る「行あんどん灯」、「傘」など、インテリアや生活用具としても活用してきました。

もとは5世紀頃に中国から製紙技術が伝わり、日本の風土や文化に合わせて発展 し ま し た 。 コ ウ ゾ 、ミ ツ マ タ 、ガ ン ピ と い っ た 多 年 生 植 物 か ら 取 り 出 し た 繊 維と植物の粘液を水のなかでゆすりながら撹拌し、水切り用の道具の上に薄くのばして紙の層をつくる「流し漉き」という手法は日本独自の技術です。

きれいな水を大量に必要とすることから、主な産地の多くは水量の豊富な川の流域にあります。伝統的な製法の和紙は丈夫で保存性が高いため、日本では 1000年以上前の文書も良い状態で残っています。

また、日本の紙幣が薄くてやぶれにくいのも和紙の技術でつくられているからです。2014年に手漉き和紙技術はユネスコ無形文化遺産に登録されています。
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