What’s the CraftMeet Project?CraftMeet Projectとは?
CraftMeetプロジェクトは、日本の法律で定められている基準によって指定された伝統的工芸品の優れた技術・技巧や産地のストーリーを海外目線で再評価し海外需要を創出していく「伝統的工芸品の産地ブランド化事業」です(本プロジェクトは経済産業省から平成28年度補助事業として採択を受けています)。

平成28年度のCraftMeetプロジェクトは全国で222品目しか指定されていない伝統的工芸品の事業者の中から、「海外市場へ積極的である」ことを前提に、「コンテンツ力」「需要力」「販路開拓力」「地域への波及力」の基準によって事業者・産地組合・景勝地等を評価し選出しました。そして、日本各地に存在するこれらの事業者・産地・景勝地を分かりやすく理解できるようそして海外有識者とのコラボレーションや海外販路開拓の視点から「素材」「カテゴリー」「地域」の視点で10モデルテーマとして組成しています。
この選りすぐりの事業者・産地・10モデルテーマはストーリーブックと呼ばれるBtoB向け小冊子に掲載され、海外のライフスタイル/工芸品/ファッションの展示会等で紹介していきます。また、海外有識者(海外のブランドマネージャー、デザイナー、料理人、バイヤー等)とのコラボレーションや海外販路開拓の機会を生み出していく予定です。
伝統的工芸品とは何か?
日本の「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」で定められた指定要件(伝統的技術、技法、原材料、製造地域等)を満たすもののみが「伝統的工芸品」と称することができます。現在、全国で222品目が指定を受けている日本全国を対象にした指定制度です。
どのように事業者・産地は選出されたのか?
「伝統的工芸品」の各事業者・産地組合からの公募と、海外視点からの伝統的工芸品への造詣が深い国内プロデューサーからの推薦によって候補をあげ、「海外市場へ積極的である」ことを前提に「コンテンツ力」「需要力」「販路開拓力」「地域への波及力」の基準によって評価・選出しました。
10テーマツアーとは?
CraftMeetプロジェクトの基準によって評価・選定された日本各地に存在する伝統的工芸品の事業者・産地、そのエリアの景勝地を分かりやすく理解できるようそして海外有識者とのコラボレーションや海外販路開拓の視点から「素材」「カテゴリー」「地域」の視点で10テーマツアーとして組成しました。
What are Japan’s nationally designated
Traditional Craft Products?伝統的工芸品とは何か?
日本では長年に渡り受け継がれてきた技術・技法を使ったものづくりが行われています。この文化性を基調にした伝統的技術・技法、そして地域の資源・技術・風土を基盤に作られた工芸品の中から日本の法律である「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」が定める指定要件に合致するかを厳格に審査し認められたもののみが「伝統的工芸品」として指定されます。昭和49年(1974年)に伝産法が施行後、これまで222品目が指定を受けています。
日本の伝統的工芸品は、現在、伝統的な商品として製造されるだけでなく、その技術・技法を生かした新商品の開発、国内外のデザイナーや著名ファッションブランドとのコラボレーションなど、幅広い商品展開を行っています。
伝統工芸品指定要件
指定要件1
100年の
技術・技法
伝統的技術または技法によって製造されていること
伝産法では、100年以上かけて多くの作り手の試行錯誤や改良を経て初めて工芸品の技術・技法は確立されるとの考えから、「伝統的」とはおよそ100年以上の継続を意味します。
指定要件2
人と自然に
やさしい原材料
伝統的に使用されてきた原材料を使用していること
伝統的工芸品の原材料には、100年以上継続して使用されている、長い間吟味された人と自然にやさしい材料が使われています。ただし、既に枯渇・入手困難な原材料が必要な場合には、持ち味を変えない範囲で同種の原材料に転換することは認めています。
指定要件3
主要工程は
手作りが条件
製造工程の主要部分が手作りであること
伝統的工芸品の主要部分、つまり、製品の品質、形態、デザインなど、製品の特長や持ち味を継承する工程は「手作り」が条件となっています。なお、持ち味が損なわれない補助的工程に機械を導入することは可能です。
指定要件4
産業が
成立する規模
一定の規模で
生産を行っていること
一定の地域で、ある程度の規模(10企業以上あるいは30人以上を想定)の製造者があり地域産業として成立している規模であることが必要です。
※上記指定要件のほかに、日常生活の中で使用する用具であることが求められます。
How the businesses and production
regions were selectedどのように事業者・産地は選出されたのか?
「伝統的工芸品」の各事業者・産地組合の方々を対象にCraftMeetプロジェクトの公募説明会を全国10都市で開催し応募を募りました。また伝統的工芸品の造詣が深いプロデューサーからの推薦によって事業者や地域の景勝地を追加し候補をリスト化しました。
その後、CraftMeetプロジェクトのプロジェクトコンセプトである「海外市場へ積極的である」ことを前提に、「コンテンツ力」「需要力」「販路開拓力」「地域への波及力」の基準によって事業者・産地組合・景勝地等を評価し選出しました。
選定プロセス
CraftMeetの選定基準
伝統的工芸品への造詣が深いプロデューサー
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金谷 勉カナヤ ツトム
有限会社セメントプロデュースデザイン/代表取締役
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金谷 勉カナヤ ツトム
有限会社セメントプロデュースデザイン/代表取締役
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桐山 登士樹キリヤマ トシキ
デザインディレクター
株式会社TRUNK/代表取締役
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桐山 登士樹キリヤマ トシキ
デザインディレクター
株式会社TRUNK/代表取締役
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下川 一哉シモカワ カズヤ
株式会社意と匠研究所/代表取締役
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下川 一哉シモカワ カズヤ
株式会社意と匠研究所/代表取締役
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高橋 俊宏タカハシ トシヒロ
株式会社枻出版社/Discover Japan プロデューサー
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高橋 俊宏タカハシ トシヒロ
株式会社枻出版社/Discover Japan プロデューサー
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永田 宙郷ナガタ オキサト
Planning Director
株式会社イクス/代表
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永田 宙郷ナガタ オキサト
Planning Director
株式会社イクス/代表
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山下 順三ヤマシタ ジュンゾウ
クリエイティブディレクター
有限会社SPACE MAGIC MON/代表取締役
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山下 順三ヤマシタ ジュンゾウ
クリエイティブディレクター
有限会社SPACE MAGIC MON/代表取締役
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山田 遊ヤマダ ユウ
バイヤー、監修者
株式会社メソッド/代表取締役
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山田 遊ヤマダ ユウ
バイヤー、監修者
株式会社メソッド/代表取締役
About the 10 themes全国の伝統的工芸品をめぐる10テーマ
CraftMeetプロジェクトの基準によって評価・選出された伝統的工芸品の日本全国にある伝統的工芸品の産地を海外有識者とのコラボレーションや海外販路開拓の視点から「素材」「カテゴリー」「エリア」をテーマに10テーマとして組成しました。
テーマ1和紙
「記録を残す」といった役割だけでなく「インテリア」「建材」といった用途に注目が高まっている「和紙」の産地を紹介。先進例として美濃和紙(岐阜)、因州和紙(鳥取)を、さらに産地として越前和紙(福井)、阿波和紙(徳島)などをお伝えします。
テーマ2金工品
武具にはじまった金工品は、現在、刃物・日用品・インテリア雑貨として人びとの生活を支えている商品へと広がりを見せました。播州(兵庫)や高知、堺(大阪)をはじめ、燕(新潟)、高岡(富山)、山形など金工品の産地を巡ります。
テーマ3陶磁器
陶磁器の大規模産地が集まる東海、九州、北陸エリアに加え、中規模、小規模窯までを特集。数多くある産地の中でも、美濃(岐阜)、萬古(三重)、清水(京都)、小石原(福岡)、備前(岡山)など注目の取り組みをお伝えします。
テーマ4テキスタイル
地域性や歴史的背景により豊かな特性を持つテキスタイル。伝統に基づく手仕事をはじめ、デザインや素材の特徴、またブランドやメーカーとのコラボレーション事例、先端技術などを紹介していきます。
テーマ5漆器
16世紀後半より発展していった日本の漆器。日用漆器や芸術漆器など様々な目的と用途によって産地の特異分野を紹介。会津塗や山中漆器、輪島塗、金沢漆器の事例のほか、成り立ちや原材料、加工の違いやそれぞれの特性などをお伝えします。
テーマ6家具・仏壇
「家具」では岩谷堂箪笥や仙台箪笥を事例に伝統的工芸品の優美な金具を用いた家具づくりについて紹介。「仏壇」では、木工芸、金工芸、漆工芸など、日本の工芸技術を集結して作られたいわば究極の工芸品と言われる所以を紹介。家具・仏壇ともその技術・技法を用いた伝統と先進のものづくりを対比しながらお伝えします。
テーマ7生活雑貨
生活雑貨のカテゴリーでは、伝統的工芸品の技術・技法を用いたものづくりを紹介。人々の生活に根ざした工芸品である「大館曲げわっぱ(秋田)」「南木曽ろくろ(長野)」「伝統こけし(宮城)」などをコラボレーション事例などとともに紹介します。
テーマ8京都・東京・大阪
京都・東京・大阪エリアは、日本の文化を育んできた代表的な都市の特徴と「京都の公家文化」「江戸の大衆文化」「大阪の商人文化」について工芸品を通しながら比較し紹介します。
テーマ9北陸・北越
日本の伝統的工芸品をコンパクトに体験できる北陸・北越エリア。短期間で体験できるそれでいて国内外で評価の高い、漆器、陶磁器、金工品、家具、生活雑貨など多彩な伝統的工芸品をご紹介。景勝地を踏まえながら伝統的工芸品や産地の魅力に迫ります。
テーマ10北海道・東北
北海道の先住民族であるアイヌの自然への崇拝を意匠として表現した伝統的な図柄、さらに東北地方ならではの各藩政時代の民芸の意匠や独自の文様を取り上げ、現代に生きるデザインを紹介します。
参加企業・産地組合
中部
- 事業者
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- 酒井織物有限会社
- 有限会社モメンタムファクトリー・Orii
- 有限会社 シマタニ昇龍工房
- 天野漆器株式会社
- 漆器くにもと/高岡漆器株式会社
- 株式会社能作
- 株式会社ヒロ
- 有限会社畝田屋工房和美紗美
- 株式会社ウチキ
- しおやす漆器工房
- 株式会社田谷漆器店
- 木下 富雄
- 友禅空間 工房久恒
- うるしアートはりや
- 株式会社縁Eternity
- 工房 晃岳 岡崎 晃一朗
- エイジデザイン株式会社
- 妙泉陶房
- 丸重製紙企業組合
- 山勝染工株式会社
- 醉月陶苑
- 有限会社進誠堂
- 株式会社虔山
- 有限会社 胡麻嶋商会
- 株式会社 宮本仏檀店
- 有限会社やなせ和紙
- 株式会社杉原商店
- 株式会社 龍泉刃物
- 有限会社 阿部仏壇製作所
- 株式会社 大島東太郎商店
- 木田製陶所
- 組合
四国
近畿
- 事業者
- 組合
九州
公募およびプロデューサー推薦からCraftMeetプロジェクトの基準によって選定された事業者・産地組合リストです。
景勝地および海外有識者から評価の高い事業者はストーリーブックおよびウェブサイトに反映されます。
